第14話
1568年京都

 信長と秀吉は、自称将軍をやっつける計画を練った。

秀吉「ガツンとダメージを与えてやりたいんですよね?」

信長「うん」

秀吉「じゃあ、あれっすよ、まくら投げっす」

信長「まくら投げ?」

秀吉「将軍様をまくら投げに誘って、みんなで集中攻撃するんですよ」

信長「誘いにのってくれるかな?」

秀吉「くれるでしょ」

信長「『子供っぽい遊びはいやだ』とかって断られそうじゃない?」

秀吉「ふふふ。大丈夫です」

信長「なんで?」

秀吉「断れない雰囲気に持っていけばいいんですよ」

信長「どうやってさ」

秀吉「将軍様を修学旅行に誘うんです」

信長「は?」

秀吉「修学旅行なら、まくら投げして当然な空気でしょ」

信長「そんな計画でうまくいく?」

秀吉「まかせてください」

信長「でもさ、もう大人なのに修学旅行って、不自然だよね?」

秀吉「あっ。気づきませんでした」

信長「計画、浅っ!」

 そこへ、風呂から上がった自称将軍(足利義昭)がやってきた。

将軍「二人でなに話してたの?」

秀吉「あ、将軍様」

将軍「ねぇ、なんの話?」

秀吉「いや、ちょっと」

将軍「いま、チラッと修学旅行って聞こえたんだけど」

秀吉「はい。まぁ」

将軍「修学旅行気分で旅に出るのも、いいよね」

秀吉 ( ̄ー ̄)ニヤリ

将軍「行きたいなぁ、旅行」

秀吉「行きますか?」

将軍「うん。行こう!」

秀吉「じゃあ、明日、出発ということで」

将軍「おっけ〜。あ、そういえばビール冷えてる?」

秀吉「むこうに冷えてますよ」

将軍「わーい(^▽^)」

 自称将軍はビールを飲みに行った。

 残った信長と秀吉は……

秀吉「やりましたね、信長さん」

信長「やったね、サル」

秀吉「これで将軍様をやっつけれますよ」

信長「うん」


 翌日。

 自称将軍は秀吉にたずねた。

将軍「で、旅行って、どこに行くのさ」

秀吉「まあ、どこでもいいんですけど。修学旅行といえば、京都ですかね」

 信長、秀吉、自称将軍らは、仲間をつれて京都旅行に出発した。

 その頃、京都では……

京都の武将1「あんね、噂なんだけどね、俺たちが追放した自称将軍、いるしょ」

京都の武将2「ああ、足利義昭ね」

京都の武将1「あいつ、今日、京都に戻ってくるらしいよ」

京都の武将2「ホント?」

京都の武将1「うん」

京都の武将2「懲りないねぇ。また追い払ってやろう」

京都の武将1「いや、それがね、織田信長と一緒に来るらしいのさ」

京都の武将2「信長!?」

京都の武将1「うん」

京都の武将2「静岡の今川を撃退して、岐阜の斉藤を滅ぼした、あの信長?」

京都の武将1「そう」

京都の武将2「やばいじゃん」

京都の武将1「信長は敵に回したくないよね」

京都の武将2「自称将軍め、強いやつを味方につけたなぁ」

京都の武将1「とにかく、今は自称将軍のご機嫌をとっとこう」

京都の武将2「それには、どうしたらいいかな?」

京都の武将1「そりゃ、彼を正式な将軍にしてあげるのが一番でしょ」

 西暦1568年。自称将軍(足利義昭)は、信長の後ろ盾で、正式に室町幕府15代将軍に就任した。

 信長と秀吉は……

信長「ちょっとぉ〜、サルぅ〜」

秀吉「は、はい」

信長「将軍様をやっつけるどころかさぁ、おれ、うまく利用されちゃったしょ〜!」

秀吉「す、すいません……」

信長「もー、将軍様むかつくー」

秀吉「むかつきますね、はい」

信長「むかついたから、おれ、将軍様よりも偉い人になってやる」

秀吉「えっ」

信長「今から、日本の歴史はおれが牛耳る」

秀吉「おぉ〜」

信長「サルにもバンバン働いてもらうよ」

 このときから日本史は信長を中心に回り始める。  同時に、秀吉は信長の出す無理難題に悩まされることになる。


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ありけん