第18話
室町幕府滅亡

 京都。信長の部屋。

秀吉「ただいまー」

信長「おう、サル。生きて帰ったか」

秀吉「ホント死ぬかと思いましたよ」

信長「そんなこといいながら、わざと死にそうな体験をして友達に自慢するつもりのくせに」

秀吉「しませんっ」

信長「あ、怒った。おもしれー。怒った」

秀吉「怒ってません!」

信長「鼻の穴ふくらんだ。ははは。怒った怒った」

秀吉「もー。知りません!」

 秀吉は怒って退室した。

 不機嫌な秀吉のもとに、将軍がやってきた。

将軍「おーい、サル」

秀吉「なんですか(ご機嫌ななめ)」

将軍「おれヒマなんだけど、なんかして遊ばない?」

秀吉「遊びに付き合ってるヒマありませんっ」

将軍「なんだよ、その言い方」

秀吉「こっちは命をかけて本気で働いてるのに、みんな人の気も知らないで!」

将軍「あ、言っとくけどね……」

秀吉「なんですか?」

将軍「おれの遊びだって本気だよ」

秀吉「は?」

将軍「かくれんぼしよう。おれ、本気で隠れるから」

秀吉「いや、かくれんぼって……」

将軍「サル、おまえオニね。ほら、数えて」

秀吉「は、はい」

 秀吉は数をかぞえた。

将軍「さ〜て、どこに隠れようかな。そうだ、電車で思いっきり遠くまで行っちゃえ!」

 将軍は京都の街を出て行った。


 その夜。

信長「なに? 将軍様が戻ってこない?」

秀吉「はい。かくれんぼしてたら、いなくなっちゃって」

信長「ふーん。ま、いいじゃん」

秀吉「え、いいんすか?」

信長「おれ、あの将軍、あんまし好きじゃなかったし」


 その頃、将軍(足利義昭)は……

将軍「帰り道がわからなくなった〜(ToT)」

 将軍は京都に戻ることができなくなった。


 京都の人々の会話。

京都の人1「将軍様が京都からいなくなったらしいよ」

京都の人2「え、ホント? なんで?」

京都の人1「たぶん、追放されたんじゃない?」

京都の人2「追放?」

京都の人1「信長と将軍様って、微妙にギクシャクしてたしょ」

京都の人2「うん」

京都の人1「だから、信長が将軍様を京都から追い出しちゃったんだよ」

京都の人2「え、でもさ……」

京都の人1「?」

京都の人2「あの将軍様って室町幕府のトップだよね?」

京都の人1「うん」

京都の人2「室町幕府は今後、どうなるのかな?」

京都の人1「そりゃぁ、トップがいなくなっちゃったんだから……」

京都の人2「滅亡?」

京都の人1「滅亡」

 西暦1573年、室町幕府は滅亡した。


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ありけん