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百人一首 その2
【原文】いま来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな(素性法師)
【訳】
「今すぐ行くぜ!」と彼が言うから夜通し待ってたのに、ぜんぜん来ない!
彼を出迎えたかったのに、明け方の月を出迎えるはめになっちゃった。
【原文】吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ(文屋秀康)
【訳】
秋。山から風が吹くと、草木がすぐへなへな〜ってなるよね。すごい風だ。
さすが「山の風」と書いて「嵐」っていうだけあるよ。
【原文】月みれば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど(大江千里)
【訳】
秋だねぇ。月を見てたら哀しくて、なんか感動しちゃうんだよね。
別にさ、おれひとりの秋とか、おれひとりの月ってわけじゃないのに、
この感動って全部おれだけのもののような気がして、たまんねぇ〜。
【原文】このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに(菅家)
【訳】
「今回の旅も安全でありますように」って神様にお祈りしーよおっと。
うわ!お供えもの忘れてきちゃった!やっべ〜。
ごめんね、神様。あ、じゃあさ、このもみじで勘弁して。えへ♪
【原文】名にしおはば 逢坂山の さねかずら 人に知られで 来るよしもがな(三条右大臣)
【訳】
逢坂山のさねかずらの花よ。
おまえ、恋の願いを叶えてくれるってホント?
そんな力があるんなら、ぜひ教えて欲しいもんだね、
あの女性と人目を避けてデートする方法を。
【原文】小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの 行幸待たなむ(貞信公)
【訳】
小倉山の峰のもみじさん、君、きれいだね。
聞こえてる?人間の言葉わかる?
わかるんだったらさぁ、そのまま散らないでずっといてね。
陛下がこの辺を通るときまで、ずっとそのままでいてよ。
君すげぇきれいだから、陛下にも見せてあげたいしょ。
【原文】みかの原 わきて流るる いずみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ(中納言兼輔)
【訳】
みかの原から流れるいづみ川ってあるしょ?
いづみ川の「いづみ」ってさ、「いつ見」っていう字を当てられるよね。
あー、そういえば、大好きなあの人を最後に「いつ見」たっけなぁ。会いたいよ〜。
【原文】山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば(源宗干朝臣)
【訳】
冬の山里って最悪だよ。
人もいなけりゃ草も生えない。
でもおれ、そこが気に入ってるんだよね。
【原文】心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花(凡河内躬恒)
【訳】
白菊の花を摘みに来ました〜。
でも、辺り一面、初霜が降りてて真っ白で、
どれが白菊なのか霜なのか、区別がつきません。
「たぶんこれが白菊だ」って思ったのを適当に摘んでいいんなら、まあ、やってみますよ。
【原文】ありあけの つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし(壬生忠岑)
【訳】
つまらないことで喧嘩した。気まずいままその日は別れた。
帰り道、明け方の空に月が見えた。月はツンとすましていた。
つれない態度のあなたみたいだった。すごく寂しくなった。あれほどつらい朝はなかった。
【原文】朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪(坂上是則)
【訳】
吉野での話。
その辺がぼやーっと明るいから「月の明かりかなぁ?」と思ったら、
月じゃなくて雪の明かりだった。
【原文】山川に 風のかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり(春道列樹)
【訳】
紅葉だね!きれいだね!
あの辺の川の流れ、のろのろしてるけど、
そこに、もみじが微妙に溜まってるのがまたいいね!
【原文】ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ(紀友則)
【訳】
ちょっと、ちょっと、桜さん。なに散ってるのさ。
まだ散らんでや。春だよ。のどかないい天気だよ。散ってどうするの!
【原文】誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに(藤原興風)
【訳】
友達みんな死んじゃった。
おれだけ長生きしすぎたかも。
高砂の松も長く生きてるけど、あれは友達っていうか、松だしなぁ。
【原文】人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほいける(紀貫之)
【訳】
君は心変わりしたの?
君と過ごした故郷の花は、昔のままの香りなのに。
【原文】夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ(清原深養父)
【訳】
夏の夜って短いよね。
「あー、暗くなったな〜」と思ったら、すぐに朝になっちゃう。
月は空のお散歩の途中で「やべっ!明るくなってきた!」って思って、
あわてて雲にでも隠れるのかな。
【原文】白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける(文屋朝康)
【訳】
草についた露って、宝石みたい。
風が吹けば、きらきらと舞い散る。
【原文】忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人のいのちの 惜しくもあるかな(右近)
【訳】
あなたにふられるのは、それはそれで仕方ない。
でも、私が心配してるのは、あなたに神の罰が下りはしないかってこと。
だって、そうでしょ? 神にかけて愛を誓い合ったのに、あなたはそれに背いたんだから。
【原文】浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき(参議等)
【訳】
篠竹には「しの」っていう言葉が入ってるしょ。
「しの」って「忍」とも書けるよね。
おれね、君への想いを忍びまくってるんだけど。どうしよう。限界なんですけど。
【原文】しのぶれど 色にいでにけり わが恋は 物や思ふと 人のとふまで(平兼盛)
【訳】
恋を胸にしまってたんだけど、だんだん隠し通せなくなってきた。
顔色とかに出ちゃうんだよね。
「なした? 最近、変だよ」って人にきかれちゃうさ。やべぇ。
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