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第12話
イスラエル常備軍

ダビデと民衆の会話。

ダビデ「やばい。心配だ」

民衆「どうしたんですか?」

ダビデ「イェルサレム攻撃、うまくいくかなぁ」

民衆「ダビデさんなら、なんとかなりますよ」

ダビデ「どっかにさ、強い武将、いない? 紹介してよ」

民衆「武将っていわれても…」

ダビデ「どんな要塞も、サクッと攻略しちゃう、強い人」

民衆「さあ…」

ダビデ「頭のいい人でもいいや。名参謀とか」

民衆「心当たり、ないです」

ダビデ「マジ困った。どうしよ」

民衆「ま、テレビでも見て、リラックスしたらどうですか」

ダビデ「そんな余裕ないよ」

民衆「国営放送でやってるドラマ、おもしいっすよ」

ダビデ「ドラマ見ないもん」

民衆「僕も民放のドラマは見ないですけどね」

ダビデ「ふうん」

民衆「だってすぐ宣伝入るし…」

ダビデ「センデンハイル氏?」

民衆「はい。すぐCM入るじゃないですか。それがいやで」

ダビデ「今、『センデンハイル氏』って、言ったよね」

民衆「はい。『宣伝入るし』って、言いました」

ダビデ「センデンハイル氏って、名前からしてドイツ人?」

民衆「ん?」

ダビデ「頭よさそうな名前だね」

民衆「なんですか?」

ダビデ「ドイツ人って、戦争も強そうだし。紹介してよ」

民衆「言ってる意味が…」

ダビデ「ちぇ。いじわる (T_T)」

民衆「…ダビデさん、だいぶ疲れてますね」

ダビデ「民衆さんと違って、王は大変でさ」

民衆「いや、僕だって苦労してるんすよ〜」

ダビデ「例えば?」

民衆「昨日、おでこぶつけて、触るとかなり痛いさ」

ダビデ「カナリー大佐?」

民衆「え?」

ダビデ「カナリー大佐って軍人でしょ。紹介してよ」

民衆「誰をですか?」

ダビデ「ああっ。民衆さんにからかわれたっ!」

民衆「ちがいますって」

ダビデ「王様としてやっていけない!」

民衆「なんなんですか」

ダビデ「自暴自棄 (ノ ̄− ̄)ノ ┫=諱v

民衆「落ち着いて、落ち着いて〜」

ダビデ「だって、心配で…」

民衆「イェルサレム攻略は成功しますよ」

ダビデ「なんでわかるのさ?」

民衆「だって、わがイスラエルには強力な常備軍がいるじゃないですか」

ダビデ「常備軍?」

民衆「はい。プロの軍隊ですよ」

ダビデ「おお! プロ!」

イスラエルに初めて常備軍を設置したのは、前国王のサウルだった。

民衆「ね。勝てますよ」

ダビデ「うん。勝てる気がしてきた」


しかし。

常備軍「どうも。常備軍です」

ダビデ「君が常備軍か。よろしくね」

常備軍「よろしくっす」

ダビデ「今度のイェルサレム攻撃、期待してるよ」

常備軍「でも僕ら、弱いっすよ」

ダビデ「え、弱いの?」

常備軍「『なんちゃって常備軍』なんすよ」

ダビデ「だめじゃん」

常備軍「じゃあ、『Nanchatte!常備軍』で」

ダビデ「……」

常備軍「晴れの日も、部屋で読書っす」

ダビデ「からだ、動かそうよ」

常備軍「だいたい、僕らが本当に強かったら…」

ダビデ「うん」

常備軍「前国王のサウルさん、戦死なんかしないっすよね。あっはっは」

ダビデ「笑いのツボ、間違えてるよ」

常備軍「ま、がんばりましょうや」

ダビデ「不安だ ( ̄▽ ̄;)」

数日後。ダビデ軍はイェルサレムにむかって出発した。


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