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第17話
鎌倉滅亡

 篠村。足利高氏の前に、楠木正成が現れた。

楠木「いや〜、幕府さん、遅れてごめん」

足利「お。楠木」

楠木「ははぁ。足利さんに変装したんだね」

足利「いや、私は本物の……」

楠木「僕はね、村田に変装したよ」

足利「村田?」

楠木「中学んときの生物の先生」

足利「知らないよ」

楠木「村田のマネするから、見てて」

足利「え……」

楠木「前回の授業でやったところを、気づかずにまたやる村田のマネ」

足利「いや、わからないから」

楠木「あ、そうだ、その前に……」

足利「ん?」

楠木「コマネチ!」(動き付き)

足利「……」

楠木「コマネチ!」(動き付き)

足利「……君もか」

楠木「ずるいなぁ、幕府さん、ちゃんとやってよ〜」

足利「私は幕府ではない。足利だよ」

楠木「足利さん?」

足利「うん」

楠木「本物の足利さん?」

足利「そうだ」

楠木「うわ、失礼しました。っていうか、じゃあ敵だよね」

足利「いや、味方だ」

楠木「え?」

足利「今日から私は君たちの味方だ。ともに幕府を倒そう」

楠木「う、うん」


 その日の夜。楠木と天皇は電話で話した。

天皇「どうだった? 幕府との話し合い」

楠木「それが、すっぽかされたみたいで」

天皇「マジ?」

楠木「はい。幕府さん、待ち合わせの場所にいなかったんですよ」

天皇「生意気だね、幕府」

楠木「そのかわり、足利さんがいましたよ」

天皇「え、足利って、足利高氏?」

楠木「はい」

天皇「敵でしょ。戦ったの?」

楠木「いや、なんか、こっちの味方になってくれるって話で」

天皇「ホント?」

楠木「はい。僕がコマネチしたら、急に『ともに幕府を倒そう』とか言い出して」

天皇「よっぽどコマネチが好きなんだね」

楠木「コマネチひとつで主君を裏切る。ある意味、大物ですよ」

天皇「でも、足利さんが味方してくれるなら心強い」

楠木「そうですね」

天皇「一気に幕府を滅ぼしちゃおう!」

 西暦1333年5月、足利高氏の協力を得た楠木正成&天皇は、ついに鎌倉幕府を滅した。こうして、天皇中心の政治(建武の新政)が始まった。


 しかし、その評判はとても悪かった。


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