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第7話
滅亡まで3ヵ月
楠木のアパートを包囲した幕府軍は……。
足利「突撃〜!」
部下「オーッ!」
足利「楠木を捕らえろ〜」
部下「あれれ?」
足利「どうした?」
部下「部屋には誰もいません」
足利「む。本当だ」
部下「逃げられたみたいっすね」
逃走中の楠木兄弟のようす。
楠木「いや〜。ギリギリ脱出」
七郎「あぶなかったね」
楠木「でもさ、幕府軍が来るって、なんでわかった?」
七郎「ビデオ屋で会員証見せた時点で、ヤバイと思ったの」
楠木「そっか」
七郎「で、どうする、これから」
楠木「おれの秘密基地に来る?」
七郎「そんなのあるの?」
楠木「内緒だよ。やたら内緒ね」
七郎「うん。どこ?」
楠木「あんね、金剛山」
楠木兄弟は金剛山に向かった。伝説が、そこで生まれる。
ここは隠岐。(天皇が幽閉されている島)
天皇「やぁ。見張りくん」
見張り「こんにちは。天皇さん」
天皇「きみ、おれを見張ってるの?」
見張り「はい。この島から逃げないように」
天皇「ねぇ、そこにある船さ、本州行き?」
見張り「そうですよ」
天皇「乗っていい?」
見張り「ダメですよ〜」
天皇「なんでさ」
見張り「あの船に乗ったら、島から脱出できちゃうじゃないですかぁ」
天皇「おれね、じつは、天皇じゃないんだ」
見張り「今さらそんな……」
天皇「一般の客だから、乗っていい?」
見張り「証拠は?」
天皇「え」
見張り「天皇じゃないっていう証拠、あります?」
天皇「証拠っていうか、ほら、おれ、どことなく品がないしょ」
見張り「う〜ん」
天皇「あ、じゃあ、変な顔してあげるか?」
見張り「変な顔?」
天皇「天皇って普通、変な顔しないしょ」
見張り「そうですね」
天皇「いくよ。見ててね」
見張り「うわっ!(汗)」
天皇「ね。放送禁止でしょ」
見張り「は、はい」
西暦1333年閏2月。後醍醐天皇は隠岐を脱出した。
鎌倉幕府のようす。
家臣「あ、そういえば、幕府さん」
幕府「ん」
家臣「あの話、ききました?」
幕府「あの話って?」
家臣「楠木正成を取り逃がしたって話」
幕府「うそぉ? 聞いてない」
家臣「逃げられたんですって」
幕府「なんで早く言わんのさ!」
家臣「だって怒るしょ。言いづらくて」
幕府「怒るけどさー。もー」
家臣「それと、言いづらいついでで、なんですけど」
幕府「まだあるの?」
家臣「天皇関係で、ちょっと」
幕府「なに?」
家臣「天皇が脱出っぽいこと、したそうです」
幕府「脱出っぽいこと?」
家臣「はい」
幕府「脱出ではないの?」
家臣「いや、脱出したんですけど」
幕府「じゃあ『っぽい』いらんしょ」
家臣「脱出ってそのまま言ったら、怒られると思って」
幕府「そんなのいいから、早く教えてよ!」
家臣「怒られた……」
鎌倉幕府滅亡まで、あと3ヵ月。
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