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第26話
最後の戦い
雨は降った。
サル2世「ごめん」
幸村「いや」
サル2世「降ったね」
幸村「うん」
サル2世「もう、無理かな」
幸村「そんなことないよ」
サル2世「まだ勝機はある?」
幸村「家康の裏をかけば、もしかしたら」
サル2世「裏?」
幸村「出陣の許可をもらえますか?」
サル2世「うん。今度は誰がなんと言おうと」
幸村「サル2世さん」
サル2世「はい」
幸村「ここでお別れしておこうか」
サル2世「?」
幸村「あとで心残りにならないように、ちゃんとね」
サル2世「え…」
幸村「さようなら」
幸村はサル2世の手をかたく握った。
幸村は軍団をあつめて話をした。
幸村「えーと、ぶっちゃけトークをします」
兵士「はーい」
幸村「今度の戦い、勝てるかどうか微妙です」
兵士「はーい」
幸村「いや、はーいって(汗)」
兵士「お話つづけてください」
幸村「あ、それで、やばいと思う人は去っていいから」
兵士「そんな今さら〜♪」
幸村「でもね、今度の戦場はおれたちにとって、あの世への入口になるかもよ」
友人「あの世への入口か…」
幸村「うん」
友人「まるで三途の川だね」
幸村「そう、三途の川」
友人「渡し舟の料金は6文だよね」
幸村「え? うん。そうだけど」
友人「でね、この旗なんかどうかな」
友人は旗印をかかげた。
そこには六文銭が描かれていた。(真田の六文銭)
幸村「これは…?」
友人「きのう、兵士くんたちと作ったんだ」
幸村「六文銭の旗印」
友人「覚悟はできてるってことで」
幸村「……そうか」
友人「だから、行こう」
幸村「ああ」
1615年5月7日。大坂方と徳川軍の決戦が始まった。
ここは家康の陣。
部下「幸村の部隊が姿をあらわしました!」
家康「来たか」
部下「こ、これは…」
家康「どうした?」
部下「全員、赤い軍装に身を包んでいます」
家康「赤」
部下「はい。まるで一面につつじの花が咲くようです」
『武徳編年集成』によれば「真田の赤い軍団は、つつじの花が咲くような堂々たる陣を張った」とある。
この日、三途の川に赤い花が咲いた。
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