第2話
成功の黄金律
アメリカ商人ピーボディはヨーロッパに渡り、投資家と話をした。
ピーボ「アメリカ商人のピーボディです」
投資家「ヨーロッパの投資家です」
ピーボ「さっそく本題に入りましょうか」
投資家「まず、言わしてもらいますが…」
ピーボ「はい」
投資家「アメリカに貸した金、ぜんぜん返ってこないんだよね」
ピーボ「……」
投資家「金、ちゃんと返してよ」
ピーボ「無理です」
投資家 (゚∀゚) お――い
ピーボ「でも、借金を返す方法がひとつだけあります」
投資家「ホント? なに?」
ピーボ「アメリカを超大国にするんです」
投資家「超大国?」
ピーボ「従来のヨーロッパ型の大国の概念を越える、超大国。史上最強の国ってことです」
投資家「それ、可能なの?」
ピーボ「あなたの協力次第で」
投資家「おれ、なにすればいい?」
ピーボ「お金、もっと貸してください」
投資家「え」
ピーボ「アメリカを超大国に育てるには、お金かかるんで」
投資家「でもな〜」
ピーボ「じゃないとアメリカは破産します」
投資家「そうかもね」
ピーボ「そしたら、あなたの今までの投資も無駄になりますよ」
投資家「しょうがないなぁ……」
1835年。ヨーロッパの投資家たちはピーボディの説得に応じて800万ドルを融通した。
ピーボ「さてと……」
投資家「アメリカに帰るの?」
ピーボ「いえ、このままこの街に住みます」
投資家「ロンドンに?」
ピーボ「はい。ここで商売します」
投資家「アメリカ人の入り込む余地はないよ」
ピーボ「僕は成功の黄金律を知り尽くした男ですよ」
投資家「うっすら違う気するけど」
ピーボ「すぐにあなた以上の資産家になってみせます」
投資家「ほう。お手並み拝見といきますか」
1837年、ピーボディはロンドンに移住した。モルガン財閥はここからスタートする。
第3話へ
ありけん